ダラス・フラッシュがサンディエゴに続いてシカゴ大会も制し、11連勝を達成しました。
レギュラーシーズンは残り1大会。上位勢の優勝争いに加え、プレーオフ最後の2枠をめぐる5チームの勝負もいよいよ大詰めです。
- ダラス・フラッシュが2大会連続優勝
- 11連勝を支える3組のペアとドリームブレーカー
- プレーオフ進出争いは残り2枠
- 1位 セントルイス・ショック
- 2位 ニュージャージー・ファイブズ
- 3位 ダラス・フラッシュ
- 4位 コロンバス・スライダーズ
- 5位 ロサンゼルス・マッドドロップス
- 6位 ブルックリン・ピックルボール・チーム
- 7位 パームビーチ・ロイヤルズ
- 8位 テキサス・ランチャーズ
- 9位 カリフォルニア・ブラックベアーズ
- 10位 アトランタ・バウンサーズ
- 11位 SoCal・ハードエイツ
- 12位 シカゴ・スライス
- 13位以下はオーランド大会で逆転を狙う
- 14位 オーランド・スクイーズ
- 15位 マイアミ・ピックルボール・クラブ
- 16位 フェニックス・フレイムズ
- 17位 カロライナ・ホッグス
- まとめ
ダラス・フラッシュが2大会連続優勝
ダラス・フラッシュが、MLPサンディエゴ大会に続いてシカゴ大会でも優勝しました。
日曜日の決勝ではブルックリン・ピックルボール・チームと対戦し、通常のダブルス戦を終えても決着がつかず、ドリームブレーカーへ突入。
そこで勝利をつかみ、順位ポイント25点を獲得しています。
ダラスはシカゴ大会を無敗で終え、サンディエゴ大会から続く連勝を11試合まで伸ばしました。
この2大会では、ブルックリンだけでなく、ロサンゼルス・マッドドロップスや前年度王者のコロンバス・スライダーズにも勝っています。
シカゴ大会の優勝により、ダラスは公式のポイントランキングで4位へ浮上しました。
一方、今回の記事内で発表されたパワーランキングでは3位です。
- ポイントランキング
シーズン中に各大会で獲得したポイントによって決まる公式順位です。 - パワーランキング
直近の成績、対戦相手、チーム状態、選手の組み合わせなどを踏まえた戦力評価です。
つまり、ダラスは公式順位でも上位へ進み、最近の勢いを含めた評価でも優勝候補に入ったことになります。
サンディエゴでの優勝が偶然ではなく、チーム力の上昇によるものだと示した2週間でした。
11連勝を支える3組のペアとドリームブレーカー
ダラスの11連勝は、一人のスター選手だけで生まれたものではありません。
男子ダブルスと2組の混合ダブルスが、ほぼ同じペースで勝利を積み重ねています。
連勝中に特に結果を残したペアは次の3組です。
- JW・ジョンソン/オーギー・ゲ
男子ダブルスで9勝2敗 - JW・ジョンソン/ブルック・バックナー
混合ダブルスで9勝2敗 - オーギー・ゲ/ダニエル・タウンゼント
混合ダブルスで9勝2敗
ゲ/タウンゼントは、タウンゼントがダラスへ加入してから通算16勝3敗です。
男子ダブルスだけでなく、2組の混合ダブルスでも安定して勝てるため、対戦相手はどこか一つのペアを封じるだけではダラスを止められません。
さらに、ダラスは直近2大会でドリームブレーカーに4勝しています。
ドリームブレーカー(※チーム戦が2勝2敗になった場合に行う決着戦)では、各選手が順番にシングルス形式で4ポイントずつ戦います。
ダブルスとは異なり、一人で広い範囲を守る必要があるため、スピード、コースの読み、1対1の技術が重要です。
ブルックリンとの決勝では、JW・ジョンソンがクリス・ハワースとの対戦を7対1でリードしました。
ハワースは男子シングルス世界トップ5に入る選手ですが、ジョンソンは大きく上回る得点を記録しています。
オーギー・ゲも、同じく世界トップ5級のクリスチャン・アルションと4対4。強力なシングルス選手をそろえるブルックリンに対して互角以上に戦えたことは、プレーオフへ向けた大きな自信になりそうです。
プレーオフ進出争いは残り2枠
MLPでは、レギュラーシーズンのポイントランキング上位12チームがプレーオフへ進出します。
残された大会はMLPオーランドのみとなり、すでに7チームが進出を確定させました。
プレーオフ進出が決まったチームは次のとおりです。
- セントルイス・ショック
- ニュージャージー・ファイブズ
- ダラス・フラッシュ
- コロンバス・スライダーズ
- ロサンゼルス・マッドドロップス
- ブルックリン・ピックルボール・チーム
- テキサス・ランチャーズ
パームビーチ・ロイヤルズは44ポイント、アトランタ・バウンサーズは36ポイント、SoCal・ハードエイツは34ポイントを獲得しています。
この3チームも進出の可能性が高く、実質的には残り2枠を5チームで争う状況です。
現在のポイントは次のとおりです。
- カリフォルニア・ブラックベアーズ:30ポイント
- シカゴ・スライス:27ポイント
- ラスベガス・ナイトオウルズ:26ポイント
- オーランド・スクイーズ:25ポイント
- マイアミ・ピックルボール・クラブ:20ポイント
カリフォルニアからオーランドまでは5ポイント差しかありません。
1大会の結果で複数チームの順位が入れ替わるため、オーランド大会では各対戦の勝敗だけでなく、最終的に何ポイントを持ち帰れるかも重要です。
カロライナ・ホッグスとフェニックス・フレイムズは、最終大会で優勝しなければ可能性を残せない厳しい立場です。
ベイエリア・ブレーカーズ、フロリダ・スマッシュ、ユタ・ブラックダイヤモンズは、数字上もプレーオフ敗退が決まっています。
1位 セントルイス・ショック
戦績は24勝2敗です。
第9週は大会に出場していませんが、前回のミッドシーズン・トーナメントで優勝し、連勝を15試合まで伸ばしました。
セントルイスはニュージャージー、コロンバス、パームビーチに加え、ロサンゼルスには3勝、テキサスには2勝しています。
優勝候補との直接対決で結果を残している点が、1位評価の大きな理由です。
今季はまだブルックリン、ダラスとは対戦していません。
そのため、勢いに乗るダラスとの対戦が実現すれば、セントルイスの強さを測る新たな材料になります。
オーランド大会でセントルイスとニュージャージーがともに決勝へ進めば、ミッドシーズン・トーナメント決勝以来の再戦が実現します。
2位 ニュージャージー・ファイブズ
戦績は22勝4敗です。
7月20日のトレード期限に、フェデリコ・スタクスルードとミラン・レーンを獲得しました。
今季のニュージャージーは混合ダブルスが強く、ノエ・クリフ/アナ・リー・ウォーターズが23勝3敗、ウィル・ハウエルズ/ジョルジャ・ジョンソンが15勝6敗を記録しています。
一方、男子ダブルスのハウエルズ/クリフは14勝12敗。
ほかの種目と比較すると、男子ダブルスが弱点でした。
原文の予想では、今後は次のような編成が考えられています。
- 男子ダブルス:スタクスルード/ハウエルズ
- 混合ダブルス:スタクスルード/ジョンソン
- 混合ダブルス:クリフ/ウォーターズを継続
クリフ/ウォーターズは勝率でリーグ2位の混合ダブルスペアなので、シーズン終盤に組み合わせを変える必要は少ないとみられます。
レーンはドリームブレーカーでジョンソンに代わって出場する可能性があります。
スタクスルードとレーンの加入により、ニュージャージーは男子ダブルスだけでなく、シングルス形式の決着戦でもさらに強くなりそうです。
3位 ダラス・フラッシュ
戦績は22勝10敗です。
勝率だけを見ればセントルイスやニュージャージーより低いものの、現在は11連勝中。
直近の勢いではリーグ最高クラスです。
男子ダブルス、混合ダブルス、ドリームブレーカーのすべてで勝ち方を持っており、苦しい展開でも最終決戦まで持ち込めば勝ち切れるチームになっています。
2大会連続優勝によって、プレーオフで警戒される側へ一気に立場を変えました。
4位 コロンバス・スライダーズ
戦績は25勝8敗で、レギュラーシーズンの全大会をすでに終えています。
5大会中4大会で3位以内に入り、ミッドシーズン・トーナメントも3位でした。
安定感はリーグトップクラスですが、今季はイベント優勝がありません。
PPAツアーの男女別ダブルスランキングでトップ10に入る選手を4人抱えており、個々の能力は非常に高いチームです。
ただし、その戦力を大会優勝へつなげられていない点が不安材料です。
それでも昨季は、似たような評価でプレーオフへ進み、ポストシーズンで一気に調子を上げて年間王者になりました。
前年度王者らしく、本番で再びギアを上げられるかが注目されます。
5位 ロサンゼルス・マッドドロップス
戦績は21勝6敗です。
トレード期限にコナー・ガーネットを獲得し、プレーオフへ向けて新しい編成を試すことになります。
男子ダブルスのベン・ジョンズ/マックス・フリーマンは21勝6敗。
リーグ3位の勝率を持つため、このペアは継続すると予想されています。
ガーネットは混合ダブルスでキャサリン・パレンテと組む可能性があります。
ロサンゼルスはシーズン最初の大会で優勝しましたが、その後はやや勢いが落ち、ポイントランキング5位となりました。
チーム力が下がったのか、それともプレーオフへ向けて調整しているのか。
ニュージャージーと同組になったオーランド大会で、その答えが見えてきそうです。
6位 ブルックリン・ピックルボール・チーム
戦績は18勝7敗です。
シカゴ大会ではダラスに敗れて準優勝となりましたが、主力選手が万全ではないなかで決勝まで進んだ点は評価できます。
レイチェル・ロアバッカーは、MLPニューヨークで映像ボードに衝突して以降、混合ダブルスのみに出場しています。
ライリー・ニューマンも数週間前のスクーター事故による影響を抱え、シカゴでは主に男子ダブルスへ出場しました。ただし、日曜日の決勝では男子ダブルスと混合ダブルスの両方を戦っています。
プレーオフまでに2人の状態が上がれば、ブルックリンはシカゴ大会以上の戦力で戦える可能性があ
7位 パームビーチ・ロイヤルズ
戦績は14勝12敗です。
第9週は試合がありませんでしたが、テキサスがシカゴで不安の残る敗戦を喫したため、評価を一つ上げました。
女子ダブルスのティナ・ピスニック/ソフィア・スーイングは22勝4敗と好調です。
一方、男子ダブルスのデケル・バー/タイソン・マクガフィンは7勝9敗。
女子で先行し、男子の失点を混合ダブルスで補えるかがポイントになります。
8位 テキサス・ランチャーズ
戦績は19勝14敗です。
シカゴ大会前にプレーオフ進出をほぼ確実にしていたため、各試合に大きな重圧はありませんでした。
それでも、進出圏外の可能性があるカリフォルニアとマイアミに敗れたことは気になります。
プレーオフで上位チームを倒すには、格下とみられる相手にも安定して勝つ必要があります。
9位 カリフォルニア・ブラックベアーズ
戦績は11勝13敗です。
通算成績は負け越していますが、直近9試合では7勝2敗。
シーズン終盤に入ってから一気に調子を上げています。
シカゴ大会での唯一の敗戦は、準優勝したブルックリン戦でした。
オーランドでも同じペースで勝てれば、プレーオフ進出を自力で大きく引き寄せられます。
10位 アトランタ・バウンサーズ
戦績は15勝18敗です。
シカゴ大会を3勝3敗で終え、36ポイントを獲得して公式順位9位につけています。
プレーオフ進出はかなり濃厚ですが、シカゴ・スライスに敗れた内容は評価を下げる材料になりました。
カリフォルニア、シカゴ、ラスベガス、オーランドは最終大会でポイントを増やせます。
4チームすべてがアトランタを抜く可能性は低いものの、1〜2チームに抜かれてシード順位を落とす可能性はあります。
11位 SoCal・ハードエイツ
戦績は14勝17敗です。
シカゴ大会では1勝4敗に終わり、獲得した順位ポイントはわずか1点でした。
シーズン合計は34ポイントで公式順位10位。
レギュラーシーズンの日程は終了しているため、自力でポイントを追加することはできません。
オーランドに出場するチームがどこまで得点を伸ばすかを見守る立場です。
12位 シカゴ・スライス
戦績は10勝15敗です。
18歳のジョン・ルシアン・ゴインズ、13歳のエルシー・ヘンダーショット、15歳のエマ・ネルソンを獲得し、将来を見据えた編成へ切り替えています。
当初は今季のプレーオフ争いから後退したように見えましたが、地元シカゴ大会を3勝3敗で終え、公式順位12位の進出圏内に入りました。
若手育成を進めながら、今季のプレーオフにも進める可能性があるという、かなり面白い立ち位置です。
13位以下はオーランド大会で逆転を狙う
13位 ラスベガス・ナイトオウルズ
戦績は9勝16敗です。
直近2大会はいずれも獲得ポイントが4点にとどまり、順位を伸ばせていません。
ただし、12位シカゴとの差はわずか1ポイントです。
ラスベガスとシカゴはオーランド大会で別グループに入るため、両チームが勝ち上がれば、日曜日に最後の進出枠を懸けて直接対決する可能性があります。
14位 オーランド・スクイーズ
戦績は13勝11敗です。
勝敗だけを見れば、前にいる複数のチームより好成績ですが、第5週のセントピーターズバーグ大会でポイントをほとんど伸ばせなかったため、公式順位では苦しい位置にいます。
最終大会は地元オーランドでの開催です。
しかし、フェデリコ・スタクスルードをニュージャージーへ放出した直後であり、新しい編成で結果を出さなければなりません。
ホームの後押しを受けながら、大型トレード後のチームをまとめられるかが最大のポイントです。
15位 マイアミ・ピックルボール・クラブ
戦績は9勝15敗です。シカゴ大会では日曜日にアトランタを破り、合計10ポイントを獲得しました。
カリフォルニア、シカゴ、ラスベガス、オーランドの4チームを追い抜く必要があるため、条件は簡単ではありません。
それでも、プレーオフ進出の可能性は残されています。
日本の藤原理花も所属しており、日本のファンにとっては特に注目したいチームです。
16位 フェニックス・フレイムズ
戦績は4勝18敗です。ユタの敗退が確定したことで順位を一つ上げましたが、状況はかなり厳しいままです。
可能性を残すにはオーランド大会での優勝が必要です。
さらに、優勝してもほかのチームの結果次第では進出できない可能性があります。
17位 カロライナ・ホッグス
戦績は2勝18敗です。フェニックスと同じく、オーランド大会での優勝がプレーオフ進出の最低条件となります。
ここまでの4大会では優勝争いに加われておらず、大逆転にはシーズン最高のパフォーマンスが必要です。
日本のアイコ・ヨシトミも所属しています。
まとめ
MLP第9週では、ダラス・フラッシュが2大会連続優勝と11連勝を達成し、プレーオフの優勝候補へ急浮上しました。
セントルイスとニュージャージーも高い戦力を維持し、コロンバス、ロサンゼルス、ブルックリンを含めた上位争いはかなり接近しています。
一方、プレーオフ最後の2枠は、カリフォルニア、シカゴ、ラスベガス、オーランド、マイアミが争う状況です。
最終大会では勝敗だけでなく、ペア編成、新加入選手の起用、ドリームブレーカーでのシングルス力にも注目すると、MLPのチーム戦をさらに深く楽しめます。


