2026年のAPPツアーでは、世界各国のピックルボール選手が次々と結果を残しています!
ベトナムのクアン・ズオンやオランダのルース・ファン・レーク、19歳で初優勝を飾ったオーストラリアのニコラ・ショーマンなど、注目選手が続々登場。
6人の大会成績や対戦結果を詳しく振り返り、国際化が進むAPPツアーの今後を紹介します。
- APPツアー2026で世界各国の選手が存在感
- フランスとベトナムの実力派が大活躍
- ジェイ・デビリエ|9月に復帰したフランスのベテラン
- クアン・ズオン|ペナン大会で2冠、シカゴでも準優勝
- オランダとクロアチアの女子選手が躍進
- ルース・ファン・レーク|2026年に2度のトリプルクラウン
- ドメニカ・トゥルコビッチ|前年2個から2026年は7個のメダルに
- 19歳の新星とハンガリーの若手が初メダル
- ニコラ・ショーマン|19歳で第1シードを破り初優勝
- バーリント・バコー|アメリカで2大会目にして初メダル
- 国際選手の活躍がAPPツアーにもたらす変化
- 国境を越えたペアが結果を残している
- ベテランと若手の対戦が増える
- アジアやヨーロッパの大会とつながる
- APPの育成制度と国際展開の今後
- 19〜24歳を対象にした若手育成
- 複数年契約で選手のキャリアを支援
- 国際的なスポンサーやメディア展開にも期待
- まとめ|世界の新星がAPPツアーの未来を変える!
APPツアー2026で世界各国の選手が存在感
2026年のAPPツアーでは、世界各国から参加する選手たちの活躍が目立っています。
APPツアー(※Association of Pickleball Playersが運営するプロピックルボールの大会シリーズ)は、アメリカ国内の大会だけでなく、アジアやヨーロッパにも競技の舞台を広げています。
今年はフランス、ベトナム、オランダ、クロアチア、オーストラリア、ハンガリーの選手たちが優勝やメダル獲得を果たし、国際的な競争がさらに活発になりました。
特に注目したいのは、経験豊富なベテランと10代・20代の若手が、同じプロの舞台で結果を残していることです。
2026年に注目された国際スター6選手
| 選手 | 国 | 2026年の主な実績 |
| ジェイ・デビリエ | フランス | コロンバス大会・男子ダブルス銀 |
| クアン・ズオン | ベトナム | ペナン大会・男子シングルス、男子ダブルス金 |
| ルース・ファン・レーク | オランダ | ベトナムとマレーシアでトリプルクラウン |
| ドメニカ・トゥルコビッチ | クロアチア | コロンバス大会・女子シングルス金 |
| ニコラ・ショーマン | オーストラリア | デトロイト大会・混合ダブルス金 |
| バーリント・バコー | ハンガリー | デトロイト大会・男子シングルス銅 |
※金・銀・銅はそれぞれ金メダル、銀メダル、銅メダルを表します。
6人の特徴は、単に海外出身というだけではありません。
複数の種目で活躍する選手、異なる国のパートナーと優勝する選手、わずかな出場経験で初メダルを獲得する若手など、それぞれに注目すべきストーリーがあります。
APPはこうした国際選手の獲得と育成を進めており、今後の大会でも新しいスターが登場することが期待されています。
フランスとベトナムの実力派が大活躍
2026年の男子プロ部門では、ベテランと中堅世代の選手が存在感を示しています。
特に注目したいのが、フランスのジェイ・デビリエとベトナムのクアン・ズオンです。
ジェイ・デビリエ|9月に復帰したフランスのベテラン
フランス出身のジェイ・デビリエは、APPツアーで豊富な実績を持つベテラン選手です。
最大の特徴は、シングルスとダブルスの両方で高い実力を発揮できること。
過去にはトリプルクラウンも達成しています。
トリプルクラウンとは、同じ大会で男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3種目すべてに優勝することです。
APPツアーの男子選手でこの記録を達成したのは、デビリエを含めてわずか5人とされています。
2026年9月にはAPPツアーへ復帰し、コロンバス大会でタナー・トマッシと男子ダブルスに出場しました。
結果は銀メダル。復帰後の大会で決勝まで勝ち進み、実力が健在であることを示しました。
さらにデビリエは、APPツアーの通算金メダル数、通算メダル数、シーズン最多金メダル数など、複数の歴代記録でトップ10に入っています。
経験豊富なデビリエが戻ってきたことで、若手選手との対戦にも新たな面白さが生まれそうです。
クアン・ズオン|ペナン大会で2冠、シカゴでも準優勝
ベトナム出身のクアン・ズオンは、2023年にAPPツアーへ初出場しました。
積極的に攻めるプレースタイルとエネルギッシュな試合運びが持ち味で、2026年は複数の大会で表彰台に立っています。
特に好成績を残したのが、7月のマレーシア・ペナン大会です。
男子シングルスではフェニックス・ヘを破って優勝。
男子ダブルスではインドのハーシュ・メータとペアを組み、こちらも金メダルを獲得しました。
さらに、アマンダ・ヘンドリーとの混合ダブルスでは銀メダルを獲得しています。
つまり、ペナン大会では出場した3種目すべてでメダルを獲得したことになります。
その後も好調を維持し、8月のシカゴ大会ではパトリック・カウカと男子ダブルスに出場しました。
決勝の相手は、第1シードのジャック・マンロー/リチャード・リヴォルネーJr.組。
試合は第3ゲームまで続く接戦となりましたが、ズオン組は惜しくも敗れて銀メダルとなりました。
さらにコロンバス大会でも、エイダン・シェンクとの男子ダブルスで銅メダルを獲得しています。
| 大会 | 種目 | 結果 |
| 7月・ペナン | 男子シングルス | 金 |
| 7月・ペナン | 男子ダブルス | 金 |
| 7月・ペナン | 混合ダブルス | 銀 |
| 8月・シカゴ | 男子ダブルス | 銀 |
| コロンバス | 男子ダブルス | 銅 |
異なるパートナーとの組み合わせでも好成績を残しているズオン。
今後も男子プロ部門の優勝争いで注目したい選手です。
オランダとクロアチアの女子選手が躍進
女子プロ部門では、オランダのルース・ファン・レークとクロアチアのドメニカ・トゥルコビッチが大きな飛躍を見せています。
両選手ともシングルスとダブルスで結果を残していますが、特に注目したいのは、2026年に獲得したタイトルの数と成長のスピードです。
ルース・ファン・レーク|2026年に2度のトリプルクラウン
オランダのルース・ファン・レークは、2026年のAPP関連大会で特に目立った活躍を見せている女子選手の1人です。
アメリカのネバダ大学リノ校ではテニス選手として活躍しており、その後ピックルボールへ転向。オランダを代表する選手として国際大会に参加しています。
2026年には、ベトナム、マレーシア、アメリカ、イギリスの4カ国で好成績を残しました。
最大のハイライトは、同じシーズンに2度のトリプルクラウンを達成したことです。
6月のベトナム「Pickleball DJOY」大会で3種目を制覇すると、7月のマレーシア「APPアジア・ペナン・オープン」でも3つの金メダルを獲得しました。
その勢いはアメリカに戻ってからも続きます。
8月のシカゴ大会では、ビビアン・グロズマンと女子ダブルスに出場。
決勝でアマンダ・ヘンドリー/エミリア・シュミット組と対戦し、最終ゲームを11対9で制しました。
接戦を勝ち切り、女子ダブルスで優勝を飾っています。
さらに、イギリスで開催されたイングリッシュ・オープンでは、3種目すべてでメダルを獲得しました。
- 女子ダブルス:シェルビー・ベイツと優勝
- 混合ダブルス:ジャック・マンローと優勝
- 女子シングルス:準優勝
これだけ多くの大会と種目で結果を残している点が、ファン・レークの大きな強みです。
特定のパートナーに頼るのではなく、異なる選手とペアを組んでも優勝できる対応力は、今後の国際大会でも武器になりそうです。
ドメニカ・トゥルコビッチ|前年2個から2026年は7個のメダルに
クロアチアのドメニカ・トゥルコビッチも、2026年に大きく成長した選手です。
イングリッシュ・オープンでは女子シングルスで優勝。
アメリカのオーバーランドパーク大会では同種目で銀メダルを獲得しました。
そして、APPコロンバス・オープンで大きな節目を迎えます。
女子シングルス決勝で対戦したのは、ジェシカ・エバニエです。
試合はトゥルコビッチが主導権を握り、11対8、11対7で勝利。
APPツアー本大会では自身初となる金メダルを獲得しました。
同じ大会では、グラウカ・カルバハル=レーンとの女子ダブルスでも銀メダルを獲得しています。
注目すべきは、前年からの成績の変化です。
トゥルコビッチのAPPツアーメダル獲得数
| 年 | メダル獲得数 |
| 2025年 | 2個 |
| 2026年(10月13日時点) | 7個 |
2025年は2個だったメダルが、2026年は10月時点ですでに7個に増えています。
単純に比較すると3.5倍です。
シーズンがまだ終わっていないことを考えると、今後さらに記録を伸ばす可能性があります。
シングルスとダブルスの両方で上位進出を果たしているトゥルコビッチは、今後の女子プロ部門でも注目したい存在です。
19歳の新星とハンガリーの若手が初メダル
2026年のAPPツアーでは、若手選手の台頭も大きな話題になっています。
特に注目したいのが、オーストラリアのニコラ・ショーマンとハンガリーのバーリント・バコーです。
プロとしての経験がまだ少ない2人ですが、すでにAPPツアーでメダルを獲得しています。
ニコラ・ショーマン|19歳で第1シードを破り初優勝
オーストラリア出身のニコラ・ショーマンは、2026年10月時点で19歳です。
DUPR(※大会や試合の結果をもとに、選手の実力を数値化する国際的な評価システム)では、女子ジュニアプロ部門の世界ランキング1位に位置しています。
2026年8月のシカゴ大会では、セリーナ・トゥルリャと組んだ女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。
続くデトロイト大会では、さらに大きな結果を残します。
混合ダブルスでリチャード・リヴォルネーJr.とペアを組み、決勝へ進出しました。
対戦相手は、第1シードのメーガン・ファッジ/エイダン・シェンク組です。
第1ゲームは接戦となりましたが、ショーマン組が12対10で先取。
続く第2ゲームでは11対3と大きくリードし、ストレート勝ちを収めました。
これがショーマンにとってAPPツアー初の金メダルとなりました。
同じデトロイト大会では、アマンダ・ヘンドリーと組んだ女子ダブルスでも銅メダルを獲得しています。
19歳でプロ大会の優勝を経験し、異なるパートナーと複数のメダルを獲得したことは、今後のキャリアにとって大きな自信となりそうです。
バーリント・バコー|アメリカで2大会目にして初メダル
ハンガリー出身のバーリント・バコーは、ハンガリーのトッププロとしてAPPツアーに参加している若手選手です。
2026年のデトロイト大会では、男子シングルスで銅メダルを獲得しました。
特に驚きなのが、アメリカでのAPP大会出場がわずか2回目だったことです。
プロツアーでは、対戦相手のプレースタイルや試合環境に慣れることも重要になります。
そんななか、2大会目で表彰台に立ったバコーは、今後の成長が期待される選手といえるでしょう。
現在はAPPの「ツーリング・プロ・プログラム」に参加し、競技経験を積んでいます。
この制度では、若手選手が将来トップランカーになることを目指し、コート上での指導や育成支援を受けられます。
ショーマンとバコーの活躍は、世界各国から新しい才能が生まれていることを象徴しています。
国際選手の活躍がAPPツアーにもたらす変化
海外出身選手の活躍は、単にメダリストの国籍が増えるということだけではありません。
APPツアーの対戦カードや選手層、ファンの楽しみ方にも変化をもたらしています。
国境を越えたペアが結果を残している
2026年の大会では、異なる国の選手同士がペアを組み、好成績を収めるケースが目立っています。
例えば、クアン・ズオンはインドのハーシュ・メータと男子ダブルスで優勝しました。
オーストラリアのニコラ・ショーマンも、アメリカのリチャード・リヴォルネーJr.と組んで混合ダブルスを制しています。
国籍の異なる選手がペアを組む場合、普段の練習環境やプレースタイルが違うこともあります。
そのなかで、試合中の役割分担やコミュニケーションを調整できるかが重要になります。
ベテランと若手の対戦が増える
ジェイ・デビリエのように数多くのタイトルを持つ選手と、ニコラ・ショーマンのような若手が同じプロツアーで戦っています。
ベテランは豊富な試合経験や状況判断を武器にし、若手は勢いのあるプレーや高い運動能力を生かして挑みます。
異なる世代の選手が競い合うことで、新しいライバル関係が生まれる可能性もあります。
アジアやヨーロッパの大会とつながる
APPは、アメリカ国内のツアーに加え、APPアジアツアーやGPA加盟の国際大会とも関係を深めています。
GPA(※グローバル・ピックルボール・アライアンス。
国際的な競技団体や大会の連携を進める枠組み)を通じて、各地域の大会がつながる仕組みも広がっています。
選手にとっては、複数の国で実戦経験を積む機会が増えます。
ファンにとっても、同じ選手の活躍をさまざまな大会で追いかけられることが魅力です。
日本のピックルボールファンにとっても、アジアの選手が国際大会で活躍する姿は、世界の競技レベルを知るきっかけになります。
APPの育成制度と国際展開の今後
APPは、世界各国の選手を大会に参加させるだけでなく、長期的な育成やキャリア支援にも取り組んでいます。
代表的なのが、19〜24歳の選手を対象とした「ツーリング・プロ・プログラム」です。
19〜24歳を対象にした若手育成
このプログラムには、アメリカ国内の選手だけでなく、海外出身の若手選手も参加できます。
コート上での指導やメンターによるサポート(※経験豊富な選手・指導者から技術や競技活動について助言を受けること)を通じて、将来のトップ選手を目指す仕組みです。
ハンガリーのバーリント・バコーも、このプログラムに参加しています。
若手選手が国際大会で経験を積みながら成長できることは、競技全体のレベルアップにもつながります。
複数年契約で選手のキャリアを支援
APPは、国際的な選手との複数年契約も発表しています。
継続的な契約関係を築くことで、選手が長期的な競技活動を考えやすくなると期待されます。
また、選手が同じツアーに継続して参加することで、ファンもその成長やライバル関係を追いかけやすくなります。
APP創設者のケン・ハーマン氏は、世界のトップ選手がAPPを活動の場として選んでいることに大きな意味があると説明しています。
国際選手の活躍が競技レベルを引き上げ、世界各国のファンとのつながりを強めているという考えです。
国際的なスポンサーやメディア展開にも期待
さまざまな国の選手が活躍すると、その選手を応援するファンも各地域に広がっていきます。
APPは、この国際的なファン層の拡大がスポンサーやメディアとの新しい取り組みにつながると考えています。
例えば、特定の国で人気の選手が国際大会で優勝すれば、その選手を通じてプロツアー全体への関心が高まる可能性があります。
ただし、今後のスポンサー契約やメディア展開について、具体的な成果がすべて発表されているわけではありません。
現時点では、国際選手の獲得と育成を進めながら、将来の成長に向けた基盤を整えている段階といえます。
世界各国の選手が継続的に表彰台に立つことで、APPツアーがどこまで国際的な存在感を高められるのか注目です。
まとめ|世界の新星がAPPツアーの未来を変える!
2026年のAPPツアーでは、フランスのベテランからオーストラリアの19歳の新星まで、世界各国の選手が優勝やメダル獲得を果たしています。
特にクアン・ズオンのペナン大会2冠、ルース・ファン・レークの2度のトリプルクラウン、ニコラ・ショーマンの初優勝は、今年を象徴する結果となりました。
APPが進める国際選手の獲得や若手育成によって、今後はさらに多様な選手がトップ争いに加わることが期待されます。
日本のファンにとっても、世界各国の選手が生み出す新しいライバル関係やドラマは、これからのプロピックルボールを楽しむ大きな見どころになりそうです!


