2026年のメジャーリーグ・ピックルボールは、新フォーマットでさらに激戦化します。
開幕前のチーム力をもとに、本命チームや注目ロスターをわかりやすく解説します。
MLP2026は新フォーマットで開幕
2026年のメジャーリーグ・ピックルボール、通称MLPがいよいよ開幕します。
MLPとは、プロ選手がチームに所属して戦う団体戦形式のリーグです。
個人戦とは違い、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスなどの結果がチームの勝敗に直結します。
今年の大きな変更点は、全20チームが同じレベルで戦うことです。
これまでのような上位・下位の区分はなくなり、すべてのチームがひとつのリーグに集まりました。
そのため、選手層はかなり濃くなっています。
さらに、各チームは9つのレギュラーシーズンイベントのうち5大会に出場し、イベントごとの順位ポイントを積み上げます。
最終的にポイント上位12チームがプレーオフへ進出します。
つまり、今年は「1試合勝てばOK」ではなく、イベント全体でどれだけ順位を上げるかが大切です。
チーム全体の総合力、ロスターの使い方、そして勝負どころでの安定感が、これまで以上に問われるシーズンになります。
本命はニュージャージー・ファイブス
開幕前ランキング1位は、ニュージャージー・ファイブスです。
想定される主力は、ウィル・ハウエルズ、ノエ・クリフ、アナ・リー・ウォーターズ、ジョージャ・ジョンソン。
かなり隙の少ないロスターです。
ニュージャージーは、過去2シーズン連続で準優勝しています。
2024年はダラス・フラッシュに敗れ、2025年はコロンバス・スライダーズに敗れました。
あと一歩でタイトルに届かなかったチームですが、その分、今季にかける思いは強いはずです。
中心となるアナ・リー・ウォーターズは、女子ピックルボール界を代表するトップ選手です。
そこに、女子トップクラスのジョージャ・ジョンソンが加わりました。
女子ダブルスもミックスダブルスも、多くの相手に対して有利に戦える可能性があります。
男子側では、ウィル・ハウエルズに加えてノエ・クリフがいるのも大きいです。
クリフはここ1年で男子トップ15級の評価を受けている選手で、チーム力をさらに引き上げています。
大きな穴が見当たらず、ドリームブレーカー(※チーム戦で決着がつかない場合に行うタイブレーク形式の試合)にも強い布陣です。
今季の優勝候補筆頭と見てよさそうです。
セントルイスとロサンゼルスも優勝候補
2位はセントルイス・ショックです。
主力は、ヘイデン・パトリキン、ゲイブ・タルディオ、アナ・ブライト、ケイト・フェイヒー。
過去2シーズンと同じ先発4人で再挑戦します。
セントルイスの強みは、ペアとしての完成度です。
男子ダブルスのパトリキン/タルディオ組は、昨季39勝4敗という圧倒的な成績を残しました。
さらに、パトリキン/ブライト組はリーグ最高クラスのミックスダブルスペアと見られています。
ただし、課題はプレーオフです。レギュラーシーズンでは強さを見せながら、過去2年は準決勝で敗れています。今年こそ最後の壁を越えられるかが最大のポイントです。
3位はロサンゼルス・マッドドロップスです。
ベン・ジョンズ、マックス・フリーマン、キャサリン・パレントー、ジェイド・カワモトという強力なメンバーがそろっています。
注目は、MLPでのベン・ジョンズのモチベーションです。
PPAツアーでは圧倒的な存在感を持つ選手ですが、MLPでは過去にやや集中しきれていないように見える場面もありました。
ただ、今季は周囲の選手層がかなり強力です。
フリーマンとの男子ペア、パレントー/カワモトの女子ペアが噛み合えば、ニュージャージーやセントルイスを脅かす存在になります。
上位を狙うブルックリンとコロンバス
4位はブルックリン・ピックルボールチームです。
主力は、クリスチャン・アルション、ライリー・ニューマン、ジャッキー・カワモト、レイチェル・ローラバッカー。
かなりバランスの良いチームです。
アルション、ニューマン、カワモトは、かつてD.C.ピックルボールチームで一緒にプレーしていた経験があります。
連携面での土台があるのは大きな強みです。
さらに、ローラバッカー/ジャッキー・カワモト組は、2025年レギュラーシーズンの女子ダブルスで19勝6敗という好成績を残しています。
アルションは、男子ダブルス、ミックスダブルス、シングルスのすべてでトップ級の選手です。
多くのチーム相手には優位に立てるはずですが、ニュージャージーやセントルイスを倒すための“もう一段上の爆発力”があるかは注目です。
5位は、昨季王者のコロンバス・スライダーズです。
ディフェンディングチャンピオンとしては少し低めの評価に見えるかもしれません。
ただ、昨季の優勝はプレーオフでの劇的な快進撃によるものでした。
レギュラーシーズンは5位タイで、ダエスクの超人的な活躍によって、ダラス、セントルイス、ニュージャージーを連続で倒して王座をつかみました。
今季も同じ再現ができるかは未知数です。
さらに、パリス・トッドが最初のイベントで出場停止となる点も大きな痛手です。
新戦力のダニエル・タウンゼントがMLPでどこまで通用するかも、チームの順位を左右しそうです。
中位チームは若手と補強がカギ
6位以下には、テキサス・ランチャーズ、ダラス・フラッシュ、オーランド・スクイーズ、ユタ・ブラックダイヤモンズ、パームビーチ・ロイヤルズなどが続きます。
テキサスは、エリック・オンシンズ、ディラン・フレイジャー、リー・ヤンセン、レイン・スリースという堅実なメンバーです。
多くの試合には勝てそうですが、ニュージャージーやセントルイス相手に勝ち切れるかはまだ未知数です。
ダラスは、オフシーズンにジョージャ・ジョンソンを失った影響が大きそうです。
2025年ほどの強さを維持するには、JW・ジョンソンやタイラ・ブラックを中心に、チーム全体の再構築が必要になります。
オーランドは、ジャック・ソックを獲得した点がプラスです。
フェデリコ・スタクスルードとソックのシングルス力を生かし、ドリームブレーカーまで持ち込めれば上位相手にもチャンスがあります。
注目はユタです。15歳のタマ・シマブクロをドラフト9位で指名した当初は、少し高い評価にも見えました。
しかしその後、彼はPPAツアーで一気に結果を残しました。
男子シングルス、男子ダブルス、ミックスダブルスで存在感を示しており、もはや“期待枠”ではなく実戦で計算できる選手になりつつあります。
まとめ:2026年MLPは総合力の勝負
2026年のMLPは、ニュージャージー・ファイブスとセントルイス・ショックが本命としてシーズンを迎えます。
どちらも男女ダブルス、ミックスダブルス、ドリームブレーカーまで強く、優勝候補としてかなり完成度が高いです。
ロサンゼルス、ブルックリン、コロンバスも上位を狙える力があります。
ただし、プレーオフで本命チームを倒すには、主力の爆発力とチーム全体の安定感が必要です。
中位以下では、タマ・シマブクロを擁するユタや、ジャック・ソックを加えたオーランドなど、伸びしろのあるチームにも注目です。
新フォーマットのMLPは、ロスターの使い方とイベントごとのポイント獲得がカギになります。
今季は、スター選手の個人技だけでなく、チームとしてどう勝ち筋を作るかが見どころです。
2026年のMLPは、開幕からかなり面白いシーズンになりそうです。





